先日、8月15日は終戦記念日でした。でも、世界の終戦記念日は異なります。
今回もまた「戦争」について考えます。その対義語は、ふつう「平和」と呼ばれます。日本の小学校でも習います。漢字検定の初級レベルの問題にも出ます。
でも、この二つの言葉は本当に対義語になっているのでしょうか。「戦争する」と言えます。でも、「平和する」という表現はおかしいです。言葉そのものも、種類が異なるようです。
アフリカでは年中紛争(戦争)が起こっています。現地の人々にとって「戦争」の対義語は「飢餓」だそうです。部族の紛争によって、土地が荒らされ、作物が荒らされ、餓死していく人々が後を絶ちません。
「戦争」の対義語は「対話」だという経済学者がいます。
マザーテレサは、1979年に「ノーベル平和賞」を受賞されました。その後のインタビューで記者が質問します。
「世界平和のために、私たちはどんなことをしたらよいでしょうか?」
マザーはこう答えます。「家に帰って、家族を愛してあげて下さい」
「戦争」の対義語がいろいろあったとしても、これだけは共通なようです。
それは、みずからがアクションを起こさないと手に入らないのだと。
だとすると、「平和する」という言葉があってもいいのかもしれませんね。