「暦(こよみ)」の上では…。という言葉をよく使います。
でも、「カレンダー」の上では…。という言葉はあまり使いません。
ということは、「暦」と「カレンダー」は、同じようで違うということです。
では、「暦」とは何か。辞書を引いてみました。ちょっと長いですが、引用します。
「年間の月日、その日に関わる祝祭・行事や節気、更には日の出・日の入り、月の満ち欠け、潮の満ち引き(に加えて日の吉凶まで)を、日を追って一覧できる形に仕立てた表や書物」だそうです。
なるほど、なるほど。長い時間をかけて自然と向き合って生き、ときには大陸からの文化を受け入れつつも、日本独自の文化を築き上げて生活の中に組み込んできた表現が「暦」ということなのですね。
もっと簡単にいうと、物理的な「時間」に、日本人的な「時間」を加えたものということですね。
そういえば、昔、こんなことを沖縄のオバァは言ってました。ある調べごとをしていたときです。
「オバァ年いくつ?」「年は役所が決めるもんさぁ。オバァはうんと若いさぁ」
そう言って、シワシワの顔に笑顔を作って高らかに笑っていました。