「山笑う」季節

先日、近所にある酒匂川(さかわがわ)沿いを散歩していたら、桜の木々が芽吹き始めているのを発見しました。

「山笑う」季節が、訪れようとしているんだなぁと実感しました。

それと比例するように全国の神社仏閣で節分会(せつぶんえ)が行われています。

自然豊かな日本列島は、四季折々にさまざまな顔を見せて日本人を楽しませてくれます。

それと同じくらいに神社仏閣のスタッフの方々は、日本人の四季折々の生活に潤(うるお)いをもたらしてくれます。

いや、ちがう。今どきは、日本を訪れる外国の方々の心も潤しているようです。

高浜虚子(たかはまきょし)の俳句に、こんなものがあります。

『 春来れば 路傍(ろぼう)の石も 光あり 』

意味は、こんな感じです。「暦の上ではあるけれど、春を迎えて、道の片すみに転がっている小石も、日に照らされ、春を喜んでいるように光っている」

春が訪れることを喜ぶ人の心が、物にさえ命が宿って喜んでいるように感じられたのでしょう。

とはいえ、日本海側では、まだまだ大雪が降り続いています。雪害が心配です。

日本海側にも、早く春がやってくるように、と思ったぼくでした。