今回は、享年(きょうねん)と行年(ぎょうねん)について考えます。
享年の「享」には、「うける」という意味もあります。つまり、天から授かった命ということになります。ですから、お腹にいるときの年齢も数えるということです。満年齢プラス1ということになります。一方の行年は、満年齢になります。
お腹にいるときの年月を数えるかどうかの違いということになります。
年老いたお金持ちが、貧しい若者に言います。私の全財産をあなたにあげるから、君の若い命と交換してほしいと。若者はことわります。
つまり、人に与えられた命(時間)は、お金以上に貴重なものである、ということです。
天が人に与えた命(時間)は、本当に、本当に、かけがえのないものです。
戦争にかぎりません。自動車事故だって、犯罪だって、いじめだって、人の命を奪うことがあります。
人にかぎりません。天から与えられた命の尊厳を忘れてはいけないんだ、とぼくは改めて思いました。