「流しびな」

今回は、隅田川の風物詩の一つをご紹介します。隅田川の「流しびな」です。

「流しびな」の起源は1000年ほど前にさかのぼるそうです。平安中期ごろですね。

子どもの無病息災(むびょうそくさい)を祈る行事です。その方法としては、紙製の人形(ひとがた)に願いを託して川に流して祓(はら)い清めるというやり方です。

親の子どもを思う気持ちは、1000年経っても全く変わりません。世界中の親も同じ気持ちでしょう。他の生き物だって同じはずです。

話を戻します。隅田川の「流しびな」は、「江戸流し雛振興会」が運営しているそうです。

日本の伝統文化を粛々(しゅくしゅく)と守っている方々には、本当に頭が下がります。

役所広司さんがトイレ清掃員を演じた映画「PERFECT DAYS」 で、第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞に輝きました。

日本の公衆トイレや特急列車のトイレがきれいことに対して、外国人観光客は、いつも驚くそうです。

そんなおもてなしの精神が伝統文化を守る日本人の精神につながっているのだと思います。

そんな文化に生きているぼくは幸せだなぁ、とつくづく思います。

・イベントのウェブサイト(hina-ko.jp/sumida/

・アクセス

 東武スカイツリーライン・都営浅草線・東京メトロ銀座線『浅草』駅 徒歩5分

・2月23日 11時30分~13時/隅田公園/入場は無料(流しびなは一つ1,000円)