どんど焼き

毎年恒例の「どんど焼き」が、まもなくやってきます。

1月15日ころ、全国各地の神社や寺院で催されるのが一般的です。

昔は各地の自治会などでも、地域を盛り上げようとする大人たちが中心となり、子どもたちを集めて河川敷などで「どんど焼き」を行ってきました。

その始まりは、ずいぶん古そうです。日本の各地の神社や寺院によっては、その意味、やり方は異なるでしょう。

でも、正月飾りやしめ縄、お守りをお焚き上げし、その煙や火の粉にあたり、無病息災や五穀豊穣、家内安全、子孫繁栄などを祈願するのは、大体同じではないでしょうか。

ところが、です。最近は自治会を運営する役員が高齢化し、両親が共働きで忙しく、また子どもの数が減って「子ども会」の数がピーク時の三分の一ほどしかないそうです。

最近読んだ本にこんなことが書いてありました。

「土地は不思議な力を放射していて、その力は言葉やイメージより深く、心の奥底にまで浸透していく」

あるラマ(師)僧の発言です。

先人たちが残してきた歴史、文化、思想が、その土地に根付いているのでしょう。

今の、ぼくたち大人の思想や行動は、未来の子どもたちに何を残すことが出来るのでしょうか。ふと、そんなことをぼくは考えました。