
唐招提寺(とうしょうだいじ)では、12月15日(日)午前9時から「お身ぬぐい」の行事がおこなわれます。
鑑真和上(がんじんわじょう)で有名なお寺です。南都六宗(なんとろくしゅう、なんとりくしゅう)の一つである律宗(りっしゅう)の総本山ですね。
金堂の三尊や堂内の諸仏につもった1年間の塵やほこりを払い、新年を迎える準備をします。
鑑真というと、井上靖の歴史小説である「天平の甍(いらか)」を思い出します。壮大なスケールの小説です。書き手の力量にも圧倒されましたが、鑑真和上の生きざまに、とにかく感銘を受けました。
他国のために、他人のために、自分の命を、自分の人生を、どうしてここまでささげる生き方ができるのだろう、と二十前後のぼくは打ちのめされたのを覚えています。
鑑真和上の座像は、歴史の教科書でよく紹介されています。和上の座像も「お身ぬぐい」されるのでしょう。
彼は、どんな思いで日本を、世界を見ているのでしょうか。嘆かれていないと良いのですが。