今回は、「命日」について考えます。故人さまがお亡くなりになった没年月日を、なぜ「命日」と呼ぶのでしょうか。
一周忌、三回忌、七回忌などは、葬祭会館や自宅に僧侶をお招きし、読経をしてもらうのが一般的です。
葬家(そうけ)のみなさまは、お花を供(そな)え、供物(くもつ)を飾り、故人さまを偲(しの)びます。
葬家さまは、故人さまの在りし日を偲びます。故人さまが極楽浄土で安らかに暮らしていることを願います。
家族や親類縁者同士がつどい、そのつながりを実感します。
葬家さまにお若い方、幼い方がいらっしゃれば、人の死を間近に見て、自分が生きていることを実感します。
これらのことは、日本に住む多くの方が経験していることです。
「命日」は、多くの人々が「命」そのものについて、身近に触れる機会であり、実感する日であり、学ぶ機会でもあるわけです。
日ごろの生き方や人とのつながり、生命の存在などについて学ぶ機会でもあるのでしょう。