秋のお彼岸

まもなく秋のお彼岸です。

今年は9月19日(木)~9月25日(水)ですね。

今回は、お彼岸について考えてみます。

まずは、お供えについて。宗派や地方ごとに違いはありますが、

皆さまもご存じのように五供(ごく・ごくう)が基本です。

「香」「花」「灯燭(とうしょく)」「浄水」「飲食(おんじき)」です。

「香」はお線香です。火をつけて消す場合、口で吹き消すのは不浄なので控えるようにと一般的に言われています。

「花」は、生け花が基本ですが、宗派によっては樒を用います。毒性の花、とげのある花、匂いの強い花などは避けるように言われております。

「灯燭」は、ろうそくを灯(とも)すことです。お線香と同じように口で火を消すことは避けることとされています。

「浄水」は、宗派によっては供えないようですが、基本的にはお水やお茶を供えることです。

「飲食」は、ご飯を供えることが一般的ですが、「おはぎ」などがよく知られています。

ちなみに春は「ぼたもち」で、秋が「おはぎ」です。春は牡丹が咲くから、秋は萩が咲くからなどと言われております。

でも、一番大事なのはご先祖様に対する心構えでしょうか。

立派な僧侶に聞いたことがあります。

お願いするばかりではいけません。お願いされるだけでは、仏さまやご先祖様は、疲れてしまいます。お願いしたことを報告したり、仏さまをねぎらったりする心を忘れてはいけません、と。

大事な心構えを教わった自分でした。